公開日:
2021年5月23日最終更新日:
2021年10月21日【背景】
MVNTは天幕上の神経系細胞からなる小結節の集蔟という組織学的特徴を有する病変で,2013年にHuseらによって初めて紹介され(文献1),WHO(2016年)脳腫瘍分類でも取り上げられている.その後,後頭蓋窩にもMVNTに類似の病変が発見されている.本報告は欧州のENIGMA[謎]研究グループが塊集した74例のMVNT様病変のうち後頭蓋窩に発生し,MRI上天幕上MVNTと同じ所見を有する11例(平均37歳,女性6例)をMV-PLUSとしてまとめたものである.病変はすべて無症状で,T1強調像で低信号,T2/FLAIR画像で高信号の小結節の集蔟からなっていた.
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