未破裂脳動脈瘤治療の費用対効果:質調整生存年(QALY)と増分費用効果比(ICER)を用いた解析

公開日:

2021年5月31日  

最終更新日:

2021年8月30日

【背景】

質調整生存年(QALY)という概念は医療行為の費用対効果に関する生存期間と生存の質を含めた評価方法である.1QALYは,健康な1年間に相当する.ブリティッシュコロンビア大学のチームは未破裂脳動脈瘤に対する費用対効果をQALYの手法を用いて解析した.過去の報告に基づいて,未破裂脳動脈瘤の破裂率を年1.4%,SAH後の病院前死亡率を12.4%,治療後死亡率25.1%,血管内治療に伴う合併症率5.0%,死亡率0.3%,クリッピングによる合併症率3.8%,死亡率0.1%と想定した.入院請求総額はクリッピングが10万ドル,血管内治療が9.3万ドル,中~高度神経障害での生活コストは年間約3万ドルと想定した.