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2021年6月12日最終更新日:
2021年10月21日【背景】
脳動静脈奇形(AVM)に対する定位手術的照射(SRS)前の塞栓術は照射範囲の縮小や破裂リスク低減のために実施されてきた(文献1,2,3).一方近年,塞栓術によって照射後のAVM閉塞率が低下する可能性が指摘されている(文献4).しかし,これらの主張の根拠となった研究では,塞栓群と非塞栓群でナイダスの大きさなどAVMの性質が異なるという欠陥があった.本研究は北米中心の多施設共同研究で,1987年以降にSRSが施行されたAVM1,258例を対象とした(塞栓術施行は148例).
平均追跡期間約50ヵ月でのAVMの粗閉塞率は塞栓術群で有意に低かった(43.4% vs. 64.0%,p<.001).
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