米国脳外科レジデント採用面接者の94%が不適切か違法性が疑われる質問を受けている

公開日:

2021年7月7日  

最終更新日:

2022年2月10日

【背景】

米国の専門医レジデントの採用は全米レジデント・マッチング・プログラム(NRMP)が一括してコントロールしており,研修希望者と研修プログラムの双方のランキングに基づいて,専用のコンピュータ・アルゴリズムで機械的に決定される.脳外科も例外ではない(文献1).NRMPはレジデント希望者の採用面接の際に,雇用の差別や不均衡につながる不適切あるいは違法性が問われる可能性がある質問(以下不適切質問)を禁止している(文献2).本論文は,レジデント採用面接時の不適切質問に関する,2018年と2019年の採用面接を受けた265人に対するemailによる調査の結果である.133人(50%)から回答が得られた.