公開日:
2021年7月9日最終更新日:
2022年2月14日【背景】
本研究は名古屋大学のMotomuraらによるWHO grade 2/3グリオーマに対する覚醒下脳機能マッピング下での腫瘍摘出度(EOR)が無増悪生存期間(PFS)に及ぼす影響の検討である.対象は126例(左半球が70%)で,腫瘍の存在部位は,前頭葉58%,島回21%,側頭葉10%,頭頂葉10%.病理診断はびまん性星細胞腫(G2)41%,退形成性星細胞腫(G3)14%,乏突起膠腫(G2)31%,退形成性乏突起膠腫(G3)14%であった.IDH野生型は全体の16.7%.ROC解析では5年PFSに関わるEORのAUCは0.738で,Youdenインデックスに基づいたカットオフ値は85.3%であった.
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