腰椎穿刺は腰部変形性椎間板症のリスクを高める:ロチェスター疫学プロジェクトから

公開日:

2021年8月24日  

最終更新日:

2022年2月14日

【背景】

変形性椎間板症(DDD)の発生には多くの要因が関与しているが,炎症性サイトカインが発症に重要な役割を果たしていることが示唆されている.先行する腰椎穿刺は腰部DDDの発生リスクとなり得るのか.メイヨークリニックのMoinuddinらはミネソタ州Olmsted郡の住民レベルコホートであるロチェスター疫学プロジェクトを用いて,この問題を検討した.2004年からの5年間に腰椎穿刺を受けた950例(年齢中央値49.2歳,女性54.7%,BMI中央値26.9)を対象として抽出した.対照は年齢,性,BMIをマッチさせた1,876例.