血管内血栓除去はCTをスキップした方が予後が良い:スペインにおけるRCT

公開日:

2021年8月24日  

最終更新日:

2022年2月14日

【背景】

脳主幹動脈閉塞(LVO)に対する血管内血栓除去術(EVT)を一刻も早く実施するためにCTもスキップ出来ないだろうか.バルセロナVall d'Hebron大学脳卒中センターは,2018年から2年間に受け入れたRACEスコア5点以上でLVOが疑われる患者174例を対象にこの点を検討した.89例は着院後直ちに血管撮影室に搬送され,そこでフラットパネルCTで出血がなくLVOが確認できれば,鼠径部穿刺が行われた(DTAS群).85例は着院後CT室に搬送され必要な評価を行った後に血管撮影室に搬入した(DTCT群).
LVOと診断されたのはDTAS群74例,DTCT群73例であった(修正ITT解析の対象).