三叉神経痛に対する神経減圧手術後3年目の疼痛完全消失率は80%:日本における多施設前向き登録研究

公開日:

2021年8月25日  

最終更新日:

2021年10月1日

【背景】

本論文は日本脳神経減圧術学会が実施した三叉神経痛に対する神経血管減圧手術の長期効果と合併症に関する前向き多施設研究の結果である.対象は2012年4月から2015年3月の間に,本邦の18施設において三叉神経痛に対して神経血管減圧手術が実施された166例(女106例,平均年齢62.7歳,右患側63.9%).84.3%でABRモニタリングが行われた.82.8%ではSCAが責任血管であり,11.1%はSCA以外の動脈が責任血管であった.3.7%がくも膜炎,2.4%が静脈性圧迫が原因と考えられた.