発症6時間以上経過した脳主幹動脈閉塞に対する血管内血栓除去の妥当性:AURORAデータベースの検討

公開日:

2021年8月25日  

最終更新日:

2021年10月1日

【背景】

現在,脳主幹動脈閉塞(LVO)に対する血管内治療(EVT)のゴールデンタイムは発症後6時間であり,それより遅い場合の治療適応判定基準は充分明確にはなっていない.スタンフォード大学のAlbersらは発症後6時間以降のLVOに対するEVTに関する過去の6個のRCTの患者データを基にこの点を検討した.対象患者は505例で,266例はEVT,239例は対照(ベスト薬物治療)へ振り分けられていた.505例中,臨床症状-コア梗塞巣ミスマッチが認められたのは295例(臨床症状ミスマッチ群),灌流低下-コア梗塞巣ミスマッチが認められたのは359例であった(ターゲットミスマッチ群).両方のミスマッチは372例であった.