公開日:
2021年9月3日最終更新日:
2021年12月10日【背景】
我が国のCSPS.com研究は,抗血小板剤単剤投与に比較してシロスタゾール併用が出血性合併症の頻度を高める事なしに,脳梗塞の二次予防効果を高めることを明らかにしている(文献1).本報告はCSPS.comのデータを基にシロスタゾール併用の相手としてアスピリンあるいはクロピドグレル,どちらの有用性が高いのかを解析したものである.対象は非心原性虚血性脳卒中患者のうち高リスク患者1,879例.発症後,担当医の判断で763例でアスピリン,1,116例でクロピドグレルの単剤投与が開始された.アスピリン群に比較して,クロピドグレル群では過去の脳梗塞,頭蓋内・外動脈の狭窄などのリスク因子の頻度が高かった.
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