脳外科論文における共著者数のインフレーションは何故起きたのか:1980年から2020年の脳外科4大ジャーナルの解析

公開日:

2021年9月4日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

近年,アカデミックポストの採用にあたって,応募者の科学的生産性の1指標である執筆論文数が重視されている.それと平行して,脳外科においても単一論文当たりの著者数が急速に増加しつつある.フェニックスBNIのColeらは,過去40年間の脳外科4大誌(Neurosurgery, Journal of Neurosurgery(JNS), JNS: Pediatrics, JNS: Spine)における著者数の解析を通して,実態と背景の解明を試みた.過去40年間の4大誌の著者数の増加率は0.12~0.18/年であった(p<.001).