High-grade astrocytoma with piloid features(HGAP,WHO2021)とは何か:シャリテー・ベルリン医科大学の6例

公開日:

2021年9月6日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

High-grade astrocytoma with piloid features(HGAP)は,そのDNAプロファイルが他の小脳グリオーマから独立していることからWHO2021で新たに採用された腫瘍概念である.シャリテー・ベルリン医科大学のチームは自験例をもとにその画像所見,臨床像を明らかにした.同医科大学で2017年から2020年までに診断された成人グリオーマ951例の中からDNAメチル化アレイで診断したHGAPの6例(男性5例)を対象とした.年齢中央値は51歳(44~71).2例がNF-1の病歴を有した.存在部位は脳幹1例,小脳脚1例,中脳-間脳1例,頭頂-後頭葉1例,脊髄2例.