片頭痛患者に対するCGRP受容体拮抗薬Atogepant内服は高い有効性を示す:3相RCT(ADVANCE)の結果

公開日:

2021年9月6日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

片頭痛の発症には三叉神経節や硬膜上の三叉神経末梢に存在する神経ペプチドCGRPの放出が関わっていることが明らかになっており,発作予防薬として抗CGRP抗体やCGRP受容体拮抗薬などの開発が進んでいる.本稿は米AbbVie社が開発中のCGRP受容体拮抗薬アトゲパントの第3相多施設,2重盲検RCTである.
月平均片頭痛回数4~14回の成人910例が登録され,アトゲパント1日1回経口投与(10,30,60 mg/日)か,プラシーボの4群に無作為に割り付けられた.1回でも内服し投与前後の活動障害ダイアリー(AIM-D)のデータが得られた873例(各群214~223例)が有効性解析の対象となった.