ペランパネルなど最近の抗けいれん剤5種には自殺関連行為の可能性を高めるというエビデンスはない:17報のメタアナリシス

公開日:

2021年9月29日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

2008年にFDAは,それまでに認可していた11種類の抗けいれん剤(ASM)の治験結果の後ろ向き解析に基づいて,全てのASMは自殺傾向(念慮と行動)を高める可能性があると結論した(文献1,2).このため,それ以降に認可された10種類も含めて殆ど全てのASMの添付文書の使用上の注意に自殺に関する警告が掲載されるようになり,これは日本でも例外ではない.
本研究では米国で2008年以降に認可された10種類のASMに関するRCTのうち,自殺関連行為について前向きに調査されていた5種類のASMに関する17のRCTに含まれる5,996名(4,000名が実薬を服用)を対象としてメタアナリシスを行った.