グリオーマの循環バイオマーカーを用いた診断と治療の現状:レビュー

公開日:

2021年10月11日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

他臓器の癌において,循環血中バイオマーカーの診断と治療における利用が進んでいるが,グリオーマではどうか.本稿はメルボルン大学のJonesによるレビューである.
【CTC:循環腫瘍細胞】腫瘍から血中に進入した細胞をCTC-iChipや微小流路デバイスなどの方法で捕捉し,EGFR,MET,CDH11,GFAPなどの免疫染色で由来を確認する.感度約20~70%,特異度ほぼ100%.
【ccfDNA:循環セルフリーDNA】IDH1/2,TP53,ATRX,TERT,H3F3A,PTENなどのDNA変異が検出されている.最近は遺伝子パネルによる解析が登場.感度50~70%,特異度100%.