EVT直後のフラットパネルCTによるASPECTS評価は機能予後推定に有用

公開日:

2021年10月20日  

最終更新日:

2021年12月18日

【背景】

血管内血栓除去(EVT)後のCTにおける造影効果(高吸収域)はBBBの障害すなわち虚血コアを示すが(文献1,2),術後時間が経つと造影効果は減弱し不明瞭となる可能性がある.一方,EVT実施直後,患者を移動することなく撮像可能なフラットパネルCT(FPCT)はより正確に虚血コアを提示すると想像される.ソウル成均館大学のチームはFPCT-ASPECTSと予後との関係を求め,EVT前のCT-ASPECTSならびにEVT後24時間前後で行われたMR-ASPECTSと比較した.対象はEVTが施行され再開通が得られた235例,45.5%でtPA投与を受けた.発症から再開通までは383 ± 290分.