高齢者に対するてんかんの手術が遅すぎることはない:Mayoクリニックの73例

公開日:

2021年11月8日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

高齢者のてんかん有病率は増えているが(文献1,2),その手術適用については充分に明らかにはなっていない.Mayoクリニックのチームは過去17年間に切除手術が実施された50歳以上の高齢者73例(1群50~59歳,2群60~69歳,3群70歳以上)を対象にその成績を検討した.年齢中央値は63歳,66%が女性で,73%で側頭葉切除が施行された.病理診断は内側側頭葉硬化が最多で52%,続いて非特異的グリオーシス19%であった.追跡期間中央値24ヵ月でてんかん消失は全体で73%,年齢1群63%,2群77%,3群70%であった.
既報の15本474例に本シリーズ73例を加えた547例のメタ解析も実施した.