造影MRIにおける髄膜腫表面のデコボコを数値化すればグレード2~3が予測出来る:サーフェイスファクター(SF)の提案

公開日:

2021年11月8日  

最終更新日:

2021年12月10日

【背景】

退形成性髄膜腫WHOグレード2と異形髄膜腫グレード3は併せて髄膜腫全体の約2割を占める(文献1,2).グレード1の平滑な表面とは異なり,グレード2~3の髄膜腫は不規則な表面形状をしており,この形状は術前MRIに基づく髄膜腫グレーディングの予測に役立つことが報告されている(文献2,3,4).しかしこれまで,不規則な表面形状の判断は,観察者の主観に委ねられており,客観的な指標は存在しなかった.
オーストリア・カール・ラントシュタイナー大学脳外科などによるチームは術前MRIにおける表面不整を反映するSurface Factor(SF)を考案し,自験の髄膜腫126例を対象として,その有用性を評価した.