公開日:
2021年11月25日最終更新日:
2022年2月2日【背景】
家族性未破裂動脈瘤の破裂率は孤発性のそれと異なるのか.この問題に応えるためにユトレヒト大学などの国際研究チームは過去に報告された8個の前向き研究コホート(フィンランド,オランダ,日本)の9,511症例11,647動脈瘤の個人参加者データ(IPD)のメタ解析を行った.多発性嚢胞腎ともやもや病の患者は除外した.家族性未破裂動脈瘤と孤発性未破裂動脈瘤の破裂率の比較に当たってはPHASESスコアと喫煙を調整後のハザード比(HR)を求めた.
全8コホート中6個のコホートの2,297例3,089動脈瘤のうち399例(17.3%)では親か子か同胞(兄弟姉妹)に動脈瘤があり,家族性動脈瘤と判断された.
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