定位手術的照射後の前庭神経鞘腫に対する摘出手術:300例のシステマティックレビュー

公開日:

2021年12月9日  

最終更新日:

2022年2月2日

【背景】

ガンマナイフを含む定位手術的照射(SRS)後に前庭神経鞘腫が症候性/無症候性の増大を示すことがある(文献1,2).これに対しては摘出手術が選択されることが多いが(文献3),多数例を対象とした検討はない.オハイオ大学のWhitmeyerらは,21研究300症例(平均53.2歳)のシステマティックレビューを行った.手術の理由は症候性/無症候性の腫瘍増大92.3%,増大を伴わない症状悪化4.6%,のう胞の増大3.1%であった.SRS後手術までの期間は平均39.4ヵ月.手術時の平均腫瘍径は2.4 cm,平均体積は5.9 cc.手術アプローチとしては後S状静脈洞法43%か経迷路法57%が選択された.