公開日:
2021年12月9日最終更新日:
2022年2月2日【背景】
透明中隔腔(CSP)はありふれた正常変異であり,幅5 mm以下のものは人口の20%前後で認められる(文献1,2,3).CSPのほとんどは無症状であるが,まれに増大してのう胞化し,症候性となることがある.本稿は症候性CSPに対する手術の既報54例(女性20例)のレビューである.本稿では透明中隔腔と一体化したベルガ腔もふくめてCSPとして扱っている.平均年齢は24.3歳.症状は頭痛(62%)と精神症状(49.1%)が多かった.術前画像診断で54.5%に水頭症が認められた.治療法で最も多かったのは内視鏡下開窓術70.9%で,シャント18.2%,開頭手術5.5%,定位脳手術的開窓術1.8%が続いた.
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