難治性てんかんに対する切除手術の効果は60歳以上の高齢者の方が非高齢者よりも高い

公開日:

2022年3月22日  

最終更新日:

2022年6月14日

【背景】

一般に高齢者の開頭手術は手術合併症のリスクが高いことから避けられる傾向にあり,そのために難治性てんかん患者でも切除手術の対象から除外されることが多い.オンタリオ・ロンドン市ウェスタン大学のチームは過去20年間に切除手術を行った595症例のうち60歳以上の難治性てんかん患者31例(平均63.7歳)を対象にその効果と安全性を検討した.同時期に切除手術を受けた60歳未満の患者564例の中から60例(平均36.2歳)をランダムに抽出してコントロール(非高齢群)とした.高齢群と非高齢群では言語優位半球病変の割合,手術側,側頭葉手術の割合に差はなかった.