発作反応型電気刺激(RNS)は小児や若年者の難治性てんかんにも有用:米国5施設35例の解析

公開日:

2022年4月14日  

最終更新日:

2022年6月14日

【背景】

発作反応型電気刺激(RNS)は脳表あるいは脳深部に留置した電極で脳波を常時記録し,てんかん発作波を自動検知して,電気刺激を行い,発作を抑制する装置である.最初のRNS装置であるNeuroPaceは2013年にFDAの認可を受けており,米国では既に2,000例近くの症例蓄積がある.成人での有効性に関してはRCTを含む幾つかの大規模シリーズの報告があるが(文献1,2,3),小児では少数例の報告に留まっている(文献4,5).本稿はUCLAなど米国5教育施設で実施された25歳以下の患者35人(18歳未満の小児は3歳児を含む17人,18歳以上の若年成人は18人)に対するRNSの効果と安全性の報告である.