クラゾセンタン(clazosentan)はくも膜下出血後の脳血管れん縮関連障害と全死亡を抑制する:日本発のピボタルRCT

公開日:

2022年5月27日  

最終更新日:

2022年9月20日

【背景】

エンドセリン-1はくも膜下出血後血管れん縮の主要な原因物質である.エンドセリン受容体であるETA拮抗薬のクラゾセンタンには,血管れん縮の抑制効果が期待されている.先行する国際2b相試験(CONSCIOUS-1)ではクラゾセンタンが用量依存的にかつ有意に血管れん縮を減少させ,血管れん縮関連の障害と死亡を減少させる傾向を示した.本治験は日本人を対象とした第3相二重盲検RCTで,クリッピング例およびコイリング例とも220例が解析された(両群ともクラゾセンタン109例,偽薬111例).クラゾセンタン(10 mg/hr)および偽薬は,くも膜下出血後48時間以内に開始し,15日まで持続した.