何が特発性脳内出血のトリガーになるのか:オランダにおけるケース・クロスオーバー研究

公開日:

2022年5月27日  

最終更新日:

2022年9月20日

【背景】

何が特発性脳出血のトリガーとなるのか.オランダ・ライデン大学など3大学のチームは2013年から6年余の期間に治療した1,101例の脳内出血患者のうち,発症早期に会話が可能な149例(平均64歳,男性66%)を対象にインタビューを行った.出血部位は脳葉45%,深部40%,小脳13%などであった.既往症は高血圧60%,高コレステロール30%,糖尿病15%などで,20%が抗凝固薬を服用していた.質問項目は発症前1時間以内の行動,環境変化,情動変化(カフェイン,喫煙,急な気温変化,咳などのバルサルバ行為,激しい運動,性行為など),発症前1~6時間の飲酒,24時間以内の風邪様症状か発熱であった.