公開日:
2022年6月7日最終更新日:
2022年9月20日【背景】
脳梁離断は難治性てんかんに対する緩和的ではあるが効果的な手術療法であり,けいれん寛解効果は部分離断より一期的全離断が高い.しかし,脳梁離断は一過性の無言,無関心,下肢筋力低下などの(脳梁)離断症候群をもたらすことがある.この離断症候群からの回復は年長の患者では低年齢の患者より遅延することが報告されている.東北大学のUkishiroらは,過去10年間に実施した一期的脳梁全離断の41例(女性22例)を対象に,5つのADLカテゴリーが手術後何日目で再開したかを観察し,術後離断症候群からの回復に与える年齢の影響を検討した.年齢中央値は7歳(13ヵ月~34歳)で,15歳未満29例,15歳以上12例であった.
ここから先は閲覧有料です。