ADAPTの吸引カテーテルは内径が太ければ太いほど有利か:サウスカロライナ大学1,004例の経験から

公開日:

2022年7月8日  

最終更新日:

2022年9月20日

【背景】

本稿著者らのグループは2020年1月に,過去6年間に経験した510例を解析して,急性期の脳主幹動脈閉塞に対するADAPTにおいては,太い内径の吸引カテーテル(この時は最大0.068インチ)を使用した方が再開通までの時間が短く,機能予後が良好であることを報告した(文献1).本研究ではその後2年間に経験した症例を加えた1,004例で,吸引カテーテルの内径がADAPTの転帰に及ぼす影響を検討している.閉塞部位はICA:20.5%,M1:42.5%,M2:21.6%,BA:7.4%であった.経静脈的tPAは37%で投与された.発症-そけい部穿刺時間中央値は359分(IQR:233~643)であった.