ARUBA研究対象基準に一致する未破裂AVMに対する侵襲的治療は許容されないのか:13研究1,909例のメタアナリシス

公開日:

2022年7月23日  

最終更新日:

2022年9月20日

【背景】

未破裂の脳動静脈奇形(AVM)に対する内科的治療単独(てんかん,頭痛,その他全身併発症に対する内服など)110例と内科的治療+侵襲的治療116例を比較したRCT(ARUBA)は,研究開始後平均追跡期間33ヵ月時点での中間解析で,内科群の方の優越性が確立したために,新規リクルートが中止となった(文献1,2).しかし,本研究に対しては,様々な角度から批判がなされてきた(文献3,4,5).
本稿はARUBA研究対象基準に適格する(18歳以上,未出血,未治療)AVMに対する侵襲的治療に関する13研究(2013~2019年)1,909例のメタアナリシスである.
一次アウトカムは死亡か症候性脳卒中とした.