Angiocentric gliomaの術前診断は可能か:50例のレビュー

公開日:

2022年9月20日  

最終更新日:

2022年10月4日

【背景】

Angiocentric glioma(AG)は,若年者の大脳浅層に出来,しばしば薬剤抵抗性のてんかんを伴うグレード1のグリオーマで,WHO2007で初めて単一の腫瘍概念として提唱され,WHO2021では “pediatric-type diffuse low-grade gliomas” の一つとして分類されている(文献1).ミシガン大学のKurokawa Rらは組織診断が得られた自験のAG3例と38文献のAG47例,合計50例(年齢:2~83歳,中央値13歳,男性35名)をレビューして,その画像所見と臨床像をまとめた.36例(72%)は病悩期間1~35年のてんかん/けいれんを示した.