公開日:
2022年10月27日最終更新日:
2023年1月24日【背景】
脳幹海綿状血管腫は脳海綿状血管腫の15~35%を占め(文献1),出血によって重篤な症状を示すが,その摘出は最もチャレンジングな手術である.東京女子医科大学のHoriらは,過去30年間に実施した脳幹海綿状血管腫摘出術の連続46例(全例出血性,男女ほぼ同数,年齢中央値37歳,mRS>2:41%)を後方視的に解析し,特にLawtonの脳幹海綿状血管腫グレーディング(文献2)の長期予後推定における意義を検討した.Lawtonグレードは年齢40歳以下か超えるか,直径2 cm以下か超えるか,脳幹の中心線を越えるか否か,静脈血管腫を伴うか否か,最終出血からの期間の5項目からなり,総計0-VIの7段階である.
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