公開日:
2022年11月21日最終更新日:
2023年1月24日【背景】
良性の髄膜腫(WHOグレード1)とは異なった悪性髄膜腫(WHOグレード3)の分子生物学的な特徴が明らかになりつつあるが,神経炎症関連遺伝子発現の違いは明らかになっていない.コペンハーゲン大学脳外科は,2000年以降20年間で手術されたグレード3髄膜腫51例を対象に,転写や神経炎症などに関係する遺伝子発現の特徴を,787個の遺伝子パネル(NanoString社)を用いて解析した.対照は再発のないグレード1髄膜腫51例とした.さらに時間軸での変化を求めるためにグレード3に悪性転化する前のグレード1髄膜腫24例と同症例の悪性転化後の髄膜腫を比較した.
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