公開日:
2022年11月21日最終更新日:
2023年1月24日【背景】
低悪性度グリオーマの中にはアグレッシブで,迅速かつ積極的な治療が必要な腫瘍がある.そのような腫瘍を手術所見で捕捉出来ないか.本稿は術中5ALA蛍光観察下での所見とCD34陽性微小血管増殖との関係,それらの臨床的意義を検討したものである.対象は2008年以降にウィーン大学などの3大学で,5ALA投与下で初回摘出術を受けたIDH変異型グレード2のグリオーマ86例.腫瘍における免疫組織学的なCD34陽性血管は,2名の神経病理医によって半定量化された(スコア0:生理的,1:分岐毛細血管,2:微小血管の集蔟).またCD34陽性血管密度(CD34MVD)は組織形態ソフトウェアを用いて自動定量化された.
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