公開日:
2022年11月21日最終更新日:
2023年1月24日【背景】
Scam(特殊詐欺,悪徳商法)被害の受けやすさと脳血管障害との関係が示唆されている.ラッシュ大学アルツハイマー病センターなどのチームは,加齢に関する病理学的研究の二つの前向きコホート研究参加者で,死後剖検された被験者を対象に,剖検脳所見とscam被害の受けやすさの関係を検討した.対象は408例で,死亡時平均年齢は91歳(±6.1),女性73%,白人97%であった.Scam被害の受けやすさの指標には,生前にアンケート調査した5アイテムのリッカート・スケール(1~7)を用いた.例えば,“知らない番号の電話に出る” や “電話勧誘の話を聞く” は,同スケールが高値すなわち被害を受けやすいと評価された.
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