膠芽腫では,カルシウム律動性ネットワークが腫瘍を攻撃から守り成長を促進するが,ネットワーク・ハブの喪失には弱い:Natureより

公開日:

2022年12月30日  

最終更新日:

2023年2月14日

【背景】

ハイデルベルグ大学腫瘍センターなどのチームは,人由来膠芽腫マウス移植モデルを用いて,カルシウム律動による腫瘍内ネットワークの構造,コミュニケーション戦略,腫瘍成長への影響について解析した.
これによると,全腫瘍細胞の1~5%を占める高活動性の細胞集団からなる細胞間ネットワークは,カルシウム活性化カリウム チャネル(KCa3.1)依存的な律動性カルシウム振動を示し,その他の腫瘍細胞とマイクロチューブで結合していた.ネットワーク細胞集団内のカルシウム・トランジェントは,ネットワークと結合している他の腫瘍細胞内のカルシウム・トランジェントを作り出し,MAPK/NF-κB経路を介して腫瘍の成長を促進していた.