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2023年1月18日最終更新日:
2023年2月14日【背景】
比較的小型のAVMはガンマナイフによる定位手術的放射線照射(SRS)によって高率に消失するが,稀に,AVM消失後に照射野に慢性被膜化拡張性血腫(CEEH)が出現することがある(文献1,2,3).ピッツバーグ大学などのガンマナイフ4施設は1987年以降にSRSが実施された5,430例のAVMを対象にCEEHの頻度と病態を解析した.
全体の0.28%にあたる15例(女性9例)が,最終SRS後中央値106ヵ月(56-336)でCEEHと診断された.初回SRS時の年齢中央値は45歳.5例はSRS以前に出血があり,3例はSRS前に塞栓術が施行されていた.11例は1回のみの照射,4例は追加照射が行われた.
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