公開日:
2023年1月19日最終更新日:
2023年3月7日【背景】
脳実質内出血は急性期脳主幹動脈閉塞に対する血管内治療(EVT)後の重篤な合併症であり,これを予想することは血管内治療の適応判断や適切な術後管理にとって不可欠である.ハンブルグ-エッペンドルフ大学とスタンフォード大学のチームは,入院時CT灌流画像に基づく低灌流強度比(HIR)のEVT後脳実質内出血予想における意義を検討した.対象は急性期前方循環閉塞に対して血管内治療が実施され,十分な術前術後の画像評価を受けていた624症例.HIRは,Tmax >10秒(重度低灌流)の体積/Tmax>6秒(境界域の低灌流)の体積,として算出した.高いHIRは虚血脳内における重度低灌流域の割合が大きい事を示している.
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