公開日:
2023年2月3日最終更新日:
2023年3月7日【背景】
急性期脳主幹動脈閉塞に対する血栓回収治療(EVT)は,発症後経過時間から(文献1,2),救済できる脳組織を適応基準とする考えに移行しつつあり(文献3,4),日本脳卒中学会のガイドラインには,神経徴候と画像診断を根拠とした治療適応判定に基づいて16~24時間以内に同療法を開始することは妥当(推奨グレードB)であると記載されている(文献5).では24時間以降はどうか.本稿は米国など4ヵ国17EVTセンターで実施された後ろ向き研究である.対象は前方循環閉塞に対して最終健常確認後24時間以降に治療が開始された301例で,このうち185例(61%)がEVTを,116例(39%)が薬物療法を受けた.
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