微小な前交通動脈破裂瘤に対する治療後の再出血率は他部位に比較して多いが,治療転帰には差はない:Swiss SOS

公開日:

2023年3月6日  

最終更新日:

2023年4月12日

【背景】

破裂前交通動脈瘤は他部位に比較して微小なものが多く,その治療には特有の問題が伴う.スイスくも膜下出血レジストリー(Swiss SOS)は2009-2014年に登録された症例を解析して,微小な前交通動脈破裂瘤の特徴を検討した.対象は治療を受けた破裂動脈瘤1,258例で,このうち439例(34.9%)が前交通動脈瘤で,144例(全体の14.4%)が径5 mm以下の微小動脈瘤であった.この微小前交通動脈破裂瘤のうち41%が開頭手術を,59%がコイル塞栓術を受けた.これらの微小前交通動脈破裂瘤を径5-25 mmの前交通動脈瘤や他部位の微小動脈瘤と比較した.