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2023年3月27日最終更新日:
2023年4月12日【背景】
低悪性度グリオーマ(LGG)では広範囲切除が生存期間の延長と相関することが報告されているが,その多くは2016年のグリオーマの再定義以前のデータであり(文献1,2),広範囲切除の効果は一定の分子学的グループに限定されるとの報告もある(文献3,4).本稿は米国UCSFで過去20年間に摘出されたLGG392例(IDH変異の星細胞腫202例,IDH変異+1p/19q共欠失の乏突起膠腫190例)について,摘出度,分子学的因子,臨床的因子が生存率に与える影響を検討した.さらに腫瘍切除率が生存率に与える影響を検討するために,米国ボストンとノルウェイの症例を併せた統合コホートで傾向スコア解析を行った.
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