公開日:
2023年3月27日最終更新日:
2023年7月11日【背景】
視床下部性肥満は,頭蓋咽頭腫の摘出手術後の重篤な合併症の一つである.本研究は過去15年間にMayoクリニックで経蝶形骨洞的摘出手術を受けた18歳以上の頭蓋咽頭腫患者45例(中央値44歳)を対象に,手術後の視床下部性肥満の発生を予測する因子を解析したものである.本研究ではMRI矢状断像に基づいて,前部視床下部を前交連-視交叉ラインから乳頭体まで,後部視床下部を乳頭体から後交連までとした.術前に40例,術後に41例がMRIでの評価が可能であった.腫瘍の視床下部への進展がないか前部視床下部のみの非/前部視床下部タイプと,前部と後部視床下部に進展している前+後部視床下部タイプに分けて解析した.
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