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2023年3月27日最終更新日:
2023年7月11日【背景】
急性期の前方循環急性閉塞に対する血栓回収療法は,一般に虚血コアが比較的小さなもの(ASPECTS>5)が対象とされている.大きな虚血コアを示す前方循環急性閉塞に対する血栓回収療法の有用性に関しては日本で実施されたRCTを除けばエビデンスは弱い(文献1).
本研究は,北米や欧州など世界31施設で実施された,単純CTでASPECTS 3~5あるいはCT潅流画像かDWI-MRIで虚血コアが50 mL以上と診断された急性期前方循環閉塞患者に対する血栓回収療法のRCTである.血栓回収療法が発症後24時間以内に開始出来る患者352例を内科的治療群と血栓回収療法群に1:1で無作為に割り当てた.
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