抗血小板剤内服は慢性硬膜下血腫の治療経過や再発率に影響を与えない:傾向スコアマッチングによる解析

公開日:

2023年4月12日  

最終更新日:

2023年7月11日

【背景】

慢性硬膜下血腫患者における抗血小板剤の服用と周術期合併症や再発との関係が危惧されているが(文献1-4),因果関係は明らかではない.ハーバード医科大学附属病院(BIDMC)のチームは,過去15年間に手術を行った慢性硬膜下血腫患者を解析し,この事を検討した.手術前の抗血小板剤服用者は178例で,非服用者は298例であった.服用者群が有意に高齢で,高血圧や糖尿病の有病率が高かった(いずれもp <.001).
手術前のこの2群の中から60組の患者を傾向スコア法でマッチさせた.手術前のマッチング項目は,年齢,性,mRS,GCS,血腫の厚み,中心線偏位距離,手術の種類,手術前の抗凝固剤の使用とした.