脳内マイクロブリーズ多発はINPH患者におけるシャント手術後の出血性脳卒中のリスク因子である:スウェーデン,ウメオ大学

公開日:

2023年5月1日  

最終更新日:

2023年7月11日

【背景】

人口の高齢化とともに特発性正常圧水頭症(INPH)の頻度は高くなっている.一方,高齢化とともに脳内マイクロブリーズ(CMBs)の頻度も高くなっており(文献1,2),INPH患者ではその頻度がより高い(文献3).CMBsは脳内出血のリスク因子であることが知られているが(文献4),シャント手術後のINPH患者ではどうなのか.本研究はスウェーデン,ウメオ大学で2008年から8年間にINPHに対してVPシャント手術が実施され,術前に3T-MRIでのT2*かSWI像が得られていた149例(平均73歳)を平均6.5年間追跡したものである.手術前に74例(50%)がCMBsを1個以上有していた.