Neurosurgery Summary - 神経膠腫, SN-38, DMG, CPT-11, DIPG, イリノテカン, びまん性正中神経膠腫, びまん性内在性橋神経膠腫, びまん性橋神経膠腫, びまん性, 米国
公開日:
2023年7月24日最終更新日:
2023年9月13日【背景】
びまん性内在性橋神経膠腫(DIPG)を含むびまん性正中神経膠腫は小児に発生する極めて予後不良の腫瘍であり,生存中央値は1年以下である(文献1-4).同腫瘍は脳幹にびまん性に浸潤するため,手術や放射線治療は困難で,抗癌剤の腫瘍への到達も血液脳関門(BBB)に遮られる.抗癌剤のナノリポゾーム製剤の経鼻投与は,BBBを超えて薬剤を脳内組織に到達させ得る方法として注目されている(文献5,6).本稿は,DIPGに対する,イリノテカン(CPT-11)とその活性型代謝産物であるSN-38のナノリポゾーム製剤(LS-CPT-11とLS-SN-38)の経鼻的投与に関する基礎的・臨床的な研究の結果である.
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