Neurosurgery Summary - 頭蓋咽頭腫, 薬物治療, cobimetinib, BRAF変異, BRAF-MEK阻害剤, papillary craniopharyngiomas, vemurafenib, BRAF, 扁平上皮乳頭型頭蓋咽頭腫, 米国
公開日:
2023年8月21日最終更新日:
2023年9月13日【背景】
2014年,ボストンのBrastianosらにより,扁平上皮乳頭型頭蓋咽頭腫のほぼ100%でBRAF V600E変異が生じていることが明らかになった.その後,BRAF阻害薬,MEK阻害薬の著効例が次々と報告され,頭蓋咽頭腫に対する分子標的治療の有効性に期待が寄せられている.本稿はBrastianosらが中心となって実施した第2相試験で,BRAF V600E変異が組織学的に診断され放射線治療歴のない18歳以上の頭蓋咽頭腫患者16例(年齢中央値49.5歳,女性9例)に,BRAF阻害薬(ベムラフェニブを1日2回)とMEK阻害薬(コビメチニブを1日1回)の経口投与が行われた.1サイクル28日.
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