ガンマナイフによる脳梁離断:エクス・マルセイユ大学における19例

公開日:

2023年8月21日  

最終更新日:

2023年9月13日

【背景】

脳梁離断は転倒発作を含めた難治性てんかんに対する有用な外科的治療として確立されているが(文献1),脳梗塞,脳浮腫,水頭症,無言症,片麻痺などの合併症も多い(文献1-3).本稿はガンマナイフによる脳梁離断の有効性と安全性に関する解析の結果である.対象は2005-2017年に仏エクス・マルセイユ大学でガンマナイフによる脳梁離断が実施された19例(男性11例,年齢中央値35歳,転倒発作ありは17例).全例前方2/3の離断を受け,2例はその後,後方部分の離断を受けた.発症から治療までの期間中央値は20年(6-45年).照射体積中央値は1,046 mm3で,辺縁線量中央値は60 Gyであった.