頭蓋内解離性椎骨動脈瘤に対する治療はステント・アシスト・コイル塞栓かフローダイバーター・ステント留置術か

公開日:

2023年8月21日  

最終更新日:

2023年9月13日

【背景】

解離性椎骨動脈瘤に対するステント・アシスト・コイル塞栓術(SACE)やフローダイバーター・ステント(FDS)といった血管内治療の導入が進んでいるが(文献1-4),その優劣に関する臨床研究は少ない.ソウル大学脳外科は2009年以降に血管内治療を行った未破裂解離性椎骨動脈瘤の72例(女性55.5%,平均年齢56.7歳,SACE48例,FDS24例)を後方視的に解析して,安全性と効果を比較した.平均解離長はFDS群で有意に長く(10.3 vs 13.8 mm),動脈瘤の形状が全周性ではなく偏心性のものはSACE群で有意に多かった(62.5 vs 12.5%).瘤内血栓はFDS群で有意に多かった.