三叉神経痛を呈する錐体斜台部髄膜腫には摘出術かガンマナイフか:138例のメタアナリシス

公開日:

2023年8月21日  

最終更新日:

2023年9月13日

【背景】

錐体斜台部髄膜腫(PCM)の約5%は三叉神経痛を呈し,手術適応となることがあるが,腫瘍が後頭蓋窩深部に存在するために定位手術的照射(SRS)が選択されることも多い.現段階で,PCMによる三叉神経痛のコントロールにどの方法が良いかの合意はない.Mayoクリニック脳外科は,三叉神経痛を呈したPCMの治療に関する8報告138例(年齢中央値57.8歳,女性72.5%)を対象にメタアナリシスを行った.57例には顕微鏡下摘出術,81例にはSRSが行われた.腫瘍体積中央値は両群とも3.3 cm3であった.手術アプローチは後S状静脈洞法と前経錐体法がともに43.9%で,SRSの腫瘍辺縁線量は平均13.5 Gy.