超難治性てんかん重積(SRSE)の病態と治療:1,200例のメタアナリシス

公開日:

2023年9月11日  

最終更新日:

2023年10月18日

【背景】

全身麻酔の使用にもかかわらず,てんかん重積状態が24時間以上継続するか,麻酔薬の減量・中止に伴って再発するものを超難治性てんかん重積(SRSE)と言うが(文献1),病態の詳細は不明である.本メタアナリシスは過去の論文,学会報告に含まれる成人SRSEの1,200例(平均年齢40.9歳,IQR:23.0-56.5)が対象となっている.SRSEの持続期間は平均36.3日(IQR:10.5-50.5).けいれん性のてんかん重積は53.1%で,非けいれん性のてんかん重積は34.5%であった.SRSEの原因は急性脳イベント(脳卒中など)41.2%,不明22.3%,既知のてんかん15.0%などであった.