再発膠芽腫に対する対流強化送達(CED)法によるMDNA55投与の2b相試験:高用量投与でmOSは15ヵ月

公開日:

2023年9月12日  

最終更新日:

2023年10月18日

【背景】

再発膠芽腫は極めて予後不良の病態である.
膠芽腫細胞および腫瘍微小環境内の免疫細胞にはインターロイキン-4受容体(IL4-R)が過剰発現しており,T細胞の増殖を阻害している.
循環置換されたIL4に改変緑膿菌外毒素(PE)を結合させたMDNA55は,IL4-Rに結合して強い抗腫瘍効果を発揮することが期待される.本研究は,定位的に再発膠芽腫組織内に挿入された1-4本のカテーテルを通じた対流強化送達(CED)法によるMDNA55投与のワンアーム2b相試験である.対象は再発したIDHワイルドの原発性(de novo)膠芽腫で再切除が不可能な47例(年齢中央値56歳,男性64%).